木下藤吉郎の凄さ
皆は木下藤吉郎という人間を知ってる?あだ名は猿と呼ばれていた。それは豊臣秀吉である。
秀吉は決して位の高い家柄ではなく、馬番から天下まで上り詰めた。
秀吉がまだ木下藤吉郎という、信長の草履取りの時代のことであった。
ある雪の夜、信長が女部屋からの帰りに下駄を履くと、温かくなっていた。「おまえは腰掛けていたな、不届者め」と怒って秀吉を杖で打ったが、秀吉は頑として「腰掛けてはおりません」と言い張る。信長が「温かくなっていたのが何よりの証拠だ」と言うと、秀吉は「寒夜なので、御足が冷えていらっしゃるだろうと思い、背中に入れて温めておりました」と答えた。
「ではその証拠は何だ」と尋ねられると、秀吉は衣服を脱いだところ、背中に下駄の鼻緒の跡がくっきりとついていたという。信長は感心し、すぐさま彼を草履取りの頭とした。
現代社会に例えるなら部下は社長に何も言われることなくこのような配慮ができるのか?
この話を知っていたとしても、そのようなところに気づくはずがない。この気づきが秀吉が地位を上げるきっかけになったと思う。
分かっててもできないだろうなと思う今日この頃。